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雑記です

【読了】ファウスト

こんにちは御室戸斎部のsyamu好きです。この度はゲーテの『ファウスト』を読み終えたので感想を投下します

ファウスト概要

ドイツの文学者(とかなんか色々やってた)ゲーテの人生をかけた大作。死ぬ前まで書き続け、死後翌年出版されたらしい。全2巻。全てほぼ登場人物のセリフのみで構成されている

ファウストあらすじ

物語の主人公、天才・ファウストは世の学問を極め尽くしたがこの世の真理、理想と現実の乖離に悩まされる。そんな折、悪魔・メフィストーフェレスが現れ「この世の全ての享楽を味あわせてやるから満足したら魂をくれ」という契約をファウストに持ちかける。ファウストメフィストは契約し、そうしてファウストは恋をし、王に取り入り財産を得、やがては古代ギリシアの神話世界を旅する

ファウスト感想

良い。本文が戯曲形式・ト書きで交際されているためと思われる、セリフがどれもカッコ良い。以下に挙げるのは一例である

メフィスト「常に悪を欲し、常に善を為す、あの力の一部です」(メフィストの自己紹介)

ファウスト「勝利の栄光のうちに血に染んだ月桂冠を戴いて死にゆく者、烈しい踊りのあとで乙女の腕の中で死んでゆく者、そういう人間は仕合わせなことだ」

ファウスト「己がある刹那に向かって「とまれ、お前はあまりにも美しい」といったら、己はお前に存分に料理されていい」

などである。厨二心を煽るような文学でとてもワクワクした。メフィストのセリフに裏表があるようなところがとても好き。セリフでしか人物の描写はされないのにそれぞれの人物の性格がしっかりわかってゲーテの心情描写力とかがすごいなとなる。後半はギリシア神話によほど精通していないとスラスラ読み進めるのは難しいかも知れない。注釈は割とあるので僕はチラチラ確認しながら読んだ。何にせよゲーテが一生をかけたにふさわしい作品だと思う。読んでみてはいかがか

終わり

P.S.

今後は読んだ本の感想はこのブログに投稿しようかなと思っています。なんかしらあればまた