無類の〇〇好き

雑記です

【読了】『三四郎』

こんにちは。御室戸斎部のsyamu好きです。少し前にカミュの『シーシュポスの神話』を読み了えて、それからそれについてブログを書こうと思ってから一向ブログの存在を忘れていました。そもそもシーシュポスの神話(正確には不条理の論証)が解し難くてブログにまとめるのも骨が折れそうだったので読んだ時系列はゴチャるんですが三四郎を読んだことを先に書きます

三四郎・構成

13章からなり各章およそ30p。最後の章だけ2p

三四郎・あらすじ

九州の高等学校(五高か)から東京帝国大学に進学する小川三四郎が上京する道程の東海道線の汽車の場面から物語は始まる。目まぐるしく動く東京の時勢に圧倒されつつもそれを飲み込んで成長してゆく三四郎の生活を漱石の巧みな文学技法と淡々とした三人称視点でまるっと表現している。

三四郎・感想

恋と学問と郷里の三世界に悩む三四郎が特によく描かれているように思える。また読んでいて受ける絵画的の感は文章の顛末とも絡んできて尚面白い。この作品を読んで深く考えたのはやはり女性関係である。三四郎が自分のことのように思えることが多々あった。思うに童貞が女に関して悩むようなことを凡そ三四郎は一度踏襲している。そのため読んでいて電車内にも関わらず発狂しそうになったことが幾度かある。よくないね。まあしかし文章全体としてみれば読んだ後では女性関係以外での色々な問題も繰り込まれていてなかなかやるなと思うなど。面白かったし文章自体は平易であるので是非とも読むと良いように思う。

その他雑記

今じつはパソコン甲子園の会場たる会津若松(福島)にいく途中の電車内なんだけどパソコン甲子園終わったらその参加雑記も書こうと思います。あぁ、と後シーシュポスの神話ですね。ではまた